働いている利尻島の民宿で、
裏庭のスペースを少しだけお借りして、
小さな畑をつくりました。
農薬・化学肥料を使わないのはもちろん、
耕さない、できるだけ自然の力を生かして育てる、
「自然農」の畑です。
普通の畑を知っている人には、
「これが畑?」と驚かれてしまうけれど、
最初に刈った草を上に敷き、
土の乾燥を防ぐと共に、
枯れていく草が養分として土に還り、
微生物のすみかになっていくしくみです。
もともと、山が近いこともあって、
土は落ち葉が積もり、ふかふかと肥えている場所。
植えたのは、はつか大根と枝豆の種。
種を植えてから、
ほとんど日光のない、雨と強風の日が続いた。
だけど植えて2日で発芽し、
4日後には生き生きとした双葉が開いた。
生命の力は、こんなにもたくましいのか。
畑には
アリや、ワラジ虫や、カタツムリやミミズが、
他の草むらと同じように生活している姿が見え、
なんとか自然な状態の土を保てているのだと、ほっとした。
一日に何度も、畑の様子を見に行くようになった。
こんなに小さな畑でも、
毎日同じ姿のようで、日々変化している。
その変化を発見したり、観察したり、考えたり、
試行錯誤するのが、楽しい。
これからどうなっていくのかな。
美味しい野菜ができますように。
Now playing:レキシ「狩りから稲作へ」